ストーリー最終回(´・ω・`)
結局……そうなってしまったか……orz
十五章―成り上がりの果て#11 足立宏一
匿名で堀ノ内を呼び出した足立。
東京近江連合にはまだ逃れている罪がある……。
足立はその情報をミレニアムタワーにある荒川組の事務所で見つけた。
堀ノ内は情報が早く、音声データはおびき出すための嘘だと把握していた。
そして警官が現れる。
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荒川組に買収された者たちのリスト。
荒川真澄は3K作戦から間もなく、3億円という大金を方々へ送金していた。
これは表には出せない賄賂。
そのお金の流れを逐一記録していたリストが組の若頭である沢城のパソコンにデータとして残っていた。
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このお金は海外の口座などへ複雑怪奇に散らばった後、近江連合が神室町で活動するのを目こぼしする見返りとして、堀ノ内や他の警視庁幹部たちの口座に収まっていた。
巧妙に隠されたそのお金の流れも、このリストを読みながらであればハッキリ追うことが出来る。
「で、その裏取りさえできたら……」
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データはすでに警視庁の監察に送っている。
同じくマスコミ各社にも……。
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足立宏一「あんたたちが荒川組から金を受け取ったのは全部が全部私利私欲のためじゃない」
急に東城会が消えちまった神室町の治安を守る必要にも迫られていたはず。
荒川が近江を引き入れるのを黙認せざるを得ない状況もあったんだろう。
そういう意味では立場的な大義名分もあったんかもな……。
ただそのついでに自分自身が自由に使えるお金を手に入れていたんだろ?
足立宏一「数百万? 数千万? いやもっとか?」
データを細かく見れば分かる。
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足立宏一「結局自分の保身のためだったんじゃねえか」
昔から変わらねえなあ……堀ノ内。
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足立のずっと願っていた目的が果たされた。
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十五章―成り上がりの果て#12 春日一番
沢城丈の刑期が決まった。
……終身刑。
春日も荒川真澄たちに報告していた。
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ナンバは春日にDNA鑑定をしたらと提案をする。
十中八九間違いない、尊敬する親っさんこそ俺の唯一の父親……そう言えるように。
春日一番「やだね。俺の親父は二人いんだ」
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そして……
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堂島大吾は蒼天堀で警備会社を立ち上げた。
荒川真澄も手伝いたいと言っていた事業。
真島吾朗「お前の親父さんのやり残した仕事や。……大阪に来てそいつを手伝ったらええ」
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神室町じゃ鳴かず飛ばずだった自分はこの街でかけがえのない仲間を持つことが出来ました。
けど俺はまだその恩をひとつも返せちゃいません。
行き場のねえ人間に何かしらの受け皿が必要なのは異人町も蒼天堀と一緒です。
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荒川真澄、荒川真斗へ最後の言葉を送り外へ出ると、他の仲間たちが待っていた。
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春日はその時に言ったことは恥ずかしくて二度も言えない……そういって紗栄子に託した。
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春日は一人、荒川真斗の最後の言葉を思い出していた。
力を振り絞り、必死に残した本当の言葉。
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