青木遼の下した命令は久米を……って思ったんだけどな(´゚д゚`)
十三章―コインロッカーベイビー#5
春日たちの企みを影で聞いていた、久米のボディーガード。
次の日、アジトの壁にはたくさんのイタズラ書きが貼られていた。
そんな時、星龍会の高部がやってくる。
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荷台にマイクとスピーカーを積んだこの車を選挙カーとして使っていいという。
そして久米が今日演説をしている、浜北公園へ向かう。
春日と久米の演説
浜北公園へ着いた春日たち。
しかし久米の演説は、春日たちの先をいくものだった。
☆
久米「この神聖な選挙に土足で踏み込んできたのである! これは民主主義への冒涜に他ならない!」
春日たちの作戦に気づいた久米サイドは、春日を近づけさせないための対応をしていた。
久米が春日の握手に応じるのは、健気な無名の候補者であることが条件。
そこで久米サイドは、春日を悪役に仕立ててその条件を変えようとしている。
そんなら……と、春日は汚名返上をする。
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器の大きな有力候補の久米が、無名の春日を宣伝してくれる……「おかげで知名度も一気に伸びるってもんです!」
皆さんご覧くださいと久米。
あのふざけた態度は立候補者のあるべき姿でしょうか!
「選挙は前科者のお祭りではありません!」
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確かに18年間刑務所にいた。
でもどんな前科があろうが立候補出来ることは法律に書いてある。
現に春日の立候補届は受理された。
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誰だって法律に従って正しく生きたい。
でも法律が完璧じゃないように、人間も完璧じゃない。
久米の言う通り、どっちにも矛盾はある。
春日もちょっとした間違いから転げ落ち、この街に流れ着いた。
しかし春日は法律に助けられたわけじゃない。
法律の矛盾の隙間で生きている人たちに助けられた。
彼ら全員が望んでグレーゾーンで生きているわけではない。
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春日の演説に心を動かされ、街の人たちは春日に票を入れるという。
春日は久米に恨みはない。
お互い堂々と選挙戦を戦うため、握手を求めるが……逃げられる。
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十三章―コインロッカーベイビー#6 青木遼と沢城丈
春日と久米の演説をテレビで見ていた青木遼。
全てはお前の不始末の結果だと責められる沢城。
そして沢城の様子が最近おかしいことに気づく青木遼。
沢城は新体制の件……の報告をしにきた。
しばらくは東京近江連合という仮の屋号で動くことになったと。
しかし偉そうに言う沢城に、青木遼は怒っていた。
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しかし東京近江連合は違う。
会長に据える器は沢城には無いと青木遼は思っている。
そして青木遼は、沢城にある命令をする。
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この言葉の意味を後で知ると悲しくなる……。 [adcode] 十三章―コインロッカーベイビー#7 前回のように久米に逃げられては困る……と、今回は歩いて近づくことになる。 &n[…]