スロウハイツの神様のあとに読みたい物語。
この島の別れの言葉は「行ってきます」。
あらすじ
瀬戸内海に浮かぶ島、冴島。朱里、衣花、源樹、新の四人は島の唯一の同級生。
フェリーで本土の高校に通う彼らは卒業と同時に島を出る。
ある日、四人は冴島に「幻の脚本」を探しにきたという見知らぬ青年に声をかけられる。
淡い恋と友情、大人たちの覚悟。
旅立ちの日はもうすぐ。
別れるときは笑顔でいよう。
感想/レビュー
実際の母子手帳はどういうものなのか、私には分からない。
今作に出てくる母子手帳は、基本的に高校卒業と同時に島を出ていく子どもたちのため、変わった作りになっている。
- 子供に最初にかける言葉はなにか。
- 最後のページに書く言葉はなにか。
島を出る時、母子手帳を子どもに渡す仕組みになっている。
この作品には、スロウハイツの神様に登場するキャラクターが出てきます。
なので、スロウハイツの神様を読んでからの方が、より楽しめるんじゃないかなと思います。
彼ら四人の夢はなにか。
彼らの親世代、祖父母世代には何があったのか。
そして、「幻の脚本」とはなんだったのか。
「おかえり」という言葉のために、別れの言葉は「行ってきます」
辻村深月 読む順番のおすすめ
- 凍りのくじら
- スロウハイツの神様(上下)
- 島はぼくらと
- 冷たい校舎の時は止まる(上下)
- 子どもたちは夜と遊ぶ(上下)
- ぼくのメジャースプーン
- 名前探しの放課後(上下)
- ロードムービー
- 光待つ場所へ
- ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ