死んでしまったあの人に、もう一度会えたなら。
『ツナグ』、待望の続編。
あらすじ
僕が使者(ツナグ)だと打ち明けようか――。
死者との面会を叶える役目を祖母から受け継いで七年目。渋谷歩美は会社員として働きながら、使者の務めも続けていた。
「代理」で頼みに来た若手俳優、
歴史の資料でしか接したことのない相手を指名する元教員、
亡くした娘を思う二人の母親。
切実な思いを抱える依頼人に応える歩美だったが、初めての迷いが訪れて……。
感想/レビュー
- プロポーズの心得
- 歴史研究の心得
- 母の心得
- 一人娘の心得
- 想い人の心得
この5つの心得のお話。
当たり前だけど、前作の『ツナグ』とはまた違った視点での感動作でした。
亡くしてしまった人に”どうして会いたい”のか。
伝えたい思いや、それに至った経緯など、心にぐっと来ました。
想い人の心得の”想い人”は、死者を指します。
想い人は何を感じ、何を思っているのか、ぜひ、読んでみて欲しい作品です。
辻村深月 読む順番のおすすめ
- 凍りのくじら
- スロウハイツの神様(上下)
- 島はぼくらと
- 冷たい校舎の時は止まる(上下)
- 子どもたちは夜と遊ぶ(上下)
- ぼくのメジャースプーン
- 名前探しの放課後(上下)
- ロードムービー
- 光待つ場所へ
- ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ