J.Mを殺したのは誰?
フリークス――畸形者たちの中の、誰が犯人か……。
あらすじ
「J.Mを殺したのは誰か?」
――巨大な才能と劣等感を抱えたマッドサイエンティストは、五人の子供に人体改造術を施し、”怪物”と呼んで責め苛む。
ある日、惨殺したいとなって発見されたJ.Mは、いったいどの子供に殺されたのか?
小説家の「私」と探偵の「彼」が謎に挑めば、そこに異界への扉が開く!
本格ミステリ、そして異形への真摯な愛が生みだした、歪み真珠のような三つの物語。
解説・道尾秀介
感想/レビュー
- 夢魔の手――三一三号室の患者――
- 四〇九号室の患者
- フリークス――五六四号室の患者――
この三つの物語。
話の流れとしては、各患者が残した日記をメインとして進んでいく。
患者が見たものや聞いたことや、感じたことなど、日記形式で書かれている。
あらすじにも書かれている通り、メインとなる物語は三つめの”フリークス――五六四号室の患者――”。
この話も日記から読み取り、「私」と「彼」が推理していく。
ミステリとしての難易度は低めですが、ホラー感だったり、辛さや悲しみのある、そんな物語。